矯正器具や器具について
用語について
カスタムメイドの透明なマウスピース型矯正装置です。歯に装着し、定期的に交換することで少しずつ位置を移動させ、歯並びを整えていきます。歯科医院からの案内に従い、装着期間と1日の装着時間を守ってご使用ください。
アライナーやリテーナーを製作するのに使用する模型です。お渡しするか否か、またお渡しするタイミングは提携医院より方針が異なります。
歯の表面に接着する突起物です。アタッチメントがあることで歯に加わる力を細かく調整することができ、歯を効率よく動かすことができます。アライナーだけでは目標とする場所へ歯を動かすことが難しい場合に、補助的なパーツとして歯に装着します。
アライナーの着け方・外し方
前歯にアライナーを合わせ、手前から奥に向かって、歯並びに沿ってはめ込んでいきます。
指でしっかり押して定着させます。アライナーどうしを強く噛み締めて定着させようとすると破損の原因となるので、ご注意ください。アライナーチューイを使用される場合は、指でしっかりと押し込んだ後ご使用ください。
(上顎)アライナーの奥歯内側部分のふちに人差し指を引っ掛けて、押し下げます。左奥歯には右手を、右奥歯には左手を使うと外しやすいです。
(下顎)奥歯の頬側に手を入れ、アライナーのフチに親指をかけて押し上げます。
前歯の両側2つ目〜3つ目の歯のあたりに指をかけて、全体を外します。
アライナーの装着時間について
1日20時間以上、装着してください。
お食事などで外される場合は1回あたり1時間以内で、外す時間をできるだけ短くすること推奨しております。外す時間を1時間を超えると、再度装着してリカバリーできる範囲以上に歯が元の位置に戻ってしまう可能性があるためです。
アライナーのお手入れ方法について
洗浄は、40℃のぬるま湯または水で行います。また、以下のお手入れ方法をお勧めしております。
歯ブラシのブラッシング
研磨剤で器具を傷つける恐れがあるため、研磨剤入りの歯磨き粉の使用はお控えください。
洗浄剤のつけ置き
歯科医院でお渡しした洗浄剤を使い切りましたら、歯科医院もしくは、お近くの薬局でお求めください。
歯ぎしりや噛み締めの程度が強いと、擦れて穴が開いてしまう可能性がございます。多少のヒビや穴による悪影響はありません。また奥歯であれば支障はほぼございませんので、ご安心ください。
ただし、前歯10本にまたがるヒビ割れは、歯にかかる圧力に影響を及ぼし再製作が必要となる可能性がございます。お早めに通院中の歯科医院までご連絡ください。
無理に力を加えすぎると、変形の一因となりますので、つけ外しはお気をつけください。
口内の状態を確認し、器具を調整いたしますので、通院の中の歯科医院までご連絡ください。
アライナー再製作料:片顎11,000円(税込)
※樹脂模型の有無に関わらず、一律の料金となりました。
装置を破損・紛失してしまった場合は、再製作が可能です。
※こちらは2021年7月時点の情報であり、予告なく変更する可能性があります。
治療中の疑問について
治療中について
虫歯も治療可能です
治療中に痛みのある虫歯ができてしまったら、まず矯正治療中の歯科医院までご相談ください。
痛みに耐えられず、他の歯科医院を受信される場合は、マウスピース矯正中である旨をお伝えいただき、アライナーを装着できる範囲内で治療を受けてください。
治療中は歯を動かしているため、患者様の歯の状態によっては、多少のグラつきを感じる場合もあり、1mm程度のグラつきは珍しいことではありません。
ただし治療中に垂直的な動きが生じることはほとんど考えられないため、上下の方向に歯のグラつきを感じる場合は、歯周病などの別の要因が考えられます。通院中の歯科医院まで、お早めにご相談ください。
スマイルトゥルー矯正は、アメリカスマイルトゥルー社の専門チームの診断のもと、患者様の歯の健康に支障のない範囲で最大の移動量を達成できるように、アライナーを製作しております。
1日20時間以降装着していても、一向に改善が見られないなど、ご不安な時は通院中の歯科医院にご相談ください。
スマイルトゥルー矯正の治療は、他人からよく見える前歯を整える事を主目的としていますが、そのため噛み合わせを代償とするようなデザインは行わず、噛み合わせにも考慮した治療計画を立てております。アライナーの製作時には、臼歯部が頬舌的に上下がバランスよくかみ合うよう都度考慮しておりますが、噛み合わせの悪化が生じる可能性はゼロではなく、その原因は以下になります。それぞれの解説と、リカバリー方法をご説明します。
1.治療中、動かしている途中の歯が他の歯に当たり、深く噛めなくなる症状
すべての治療で起こる一時的な噛み合わせの悪化ですが、ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、治療が進めば解消されるものですのでご安心ください。
2.アライナーの厚みによって起こる、臼歯(奥歯)の圧下
噛み締めが強い方に起こりやすく、歯茎方向に力が加わり、アライナーの厚みの分、歯が引っ込んでしまい、外した時に噛み合わせが悪くなる症状です。
装着期間を早めることは、「髪を早く伸ばしたいから無理に引っ張る」ようなもので、髪が伸びるサイクルを無視して引っ張れば、いずれは抜けてしまいます。
歯根吸収・歯槽骨吸収・歯肉退縮・歯髄損傷による歯の変色や失活、痒痛発現・歯の動揺・脱落まで、歯を失う機序を早めるスパイラルに陥る恐れがございますので、歯科医院から伝えられた装着期間をお守りください。
医師によっては、親知らずを活かした歯科矯正治療を行う可能性もございますので、抜歯をせずに歯科医院にご来院ください。
痛みなどの症状がなければ、スマイルトゥルー治療中、もしくは後から抜歯でも問題ありません。また痛みがある場合は、歯科医院にご相談されることをお勧めいたします。
歯の移動による痛みは、3~4日程度で解消されることがほとんどです。それ以上経っても、強い痛みがおさまらない場合は、歯の移動以外による痛みの可能性がございますので、通院中の歯科医院までお早めにご相談ください。
アライナーを交換する度に耐えられないほどの強い痛みを感じる場合は、歯が動ききっていない可能性がございますので、歯科医院までご相談ください。
アライナーが歯肉に当たって痛い場合は、受け取りの当日や翌日でも対応いたします。歯科医院にお伝えのうえ、最短で来院可能な日にご予約をお願いいたします。
アライナーが歯茎や頬の内側などの同じ部分に当たり続けると口内炎になってしまう可能性もあります。傷や口内炎ができた際は、通院中の歯科医院にご相談ください。
実は「アライナーの締め付けや痛みを強く感じる=歯が動いている」わけではございません。
痛みが続くほどの強い力は、歯の移動をむしろ一時的に止め、歯根や歯槽骨に吸収が生じダメージを与えてしまいます。その後は動きが認められますが、一度吸収した歯根は再生できません。
継続的に弱い力を加えることで、歯はもっとも早く安全に動きます。そのため締め付けを感じなくても安心して治療を続けていただければと思いますが、心配な時は通院中の歯科医院にご相談ください。
アライナーに傷や破損、汚れがつくことを防ぐため、お食事中はお取り外しをお願いしております。
飲み物は装着したままでも問題ございませんが、虫歯を防ぐためにも糖分の含まれる飲料は外して召し上がることをお勧めいたします。
コーヒーや紅茶、赤ワインやアルコールなどの色の濃い飲料は、着色が気にならなければ、お召し上がりいただいても構いません。
治療完了後の疑問について
治療終了後について
リテーナーを正しく利用しましょう
スマイルトゥルー矯正に限らず、治療を終了してもリテーナーを正しく利用されないと歯列は後戻りします。
治療終了後は、保定期間として少なくとも6ヶ月間はリテーナーを装着して7ヶ月目より徐々に1日の装着期間を短くしていきますが、歯は一生動きますので、可能な限り長い間、装着することをお勧めします。
リテーナー装着後の3ヶ月を目処に定期相談
リテーナー装着後も3ヶ月を目安に定期相談へお越しください。診療内容は、歯の後戻り・咬合・歯肉炎・口腔内清掃状態の確認、リテーナーの再製作が必要な場合はスキャンニングとなります。必要な時間は20~30分です。
治療が終了した後は、歯列の固定が必要です。スマイルトゥルー矯正に限らず、矯正歯科治療終了後に何もせずに放置すると、歯は元の位置に戻ろうとしてしまいます。リテーナーはこれを防ぐために歯列を固定させる装置です。
スマイルトゥルー矯正では、リテーナーを最低6ヶ月間は1日20時間以上を装着、その後徐々に装着時間を減らし、7ヶ月目以降は夜間のみの装着を推奨しております。
その他の疑問について
その他について
スマイルトゥルー矯正のアライナーは治療終了までを予測し患者様の同意を得てから、全て一括で製作され歯科医院へ納品となります。
そのためアライナー製作依頼後の、キャンセル・返品を承る事ができませんのでご理解を賜りますようお願い申し上げます。
スマイルトゥルー矯正を完了された患者さまに、お渡ししております。
お渡しのタイミングは歯科医院によって異なりますので、受け取れていない場合は歯科医院にその旨をお伝えください。
ホワイトニング剤について
スマイルトゥルー矯正では、治療開始前に矯正シミュレーションご提示していますが、必ずしもその通りにはなりません。あくまでご参考の範囲にとどめていただきますよう、お願い申し上げます。矯正歯科治療は医療行為です。人間の体のことですから個人差も大変大きく、実際に歯を動かし始めると、骨や歯の状況からシミュレーション通りに動かないことがございます。当然のことながら治療が進むにつれて、その時その時の医師の判断で治療方針は変更する場合がございます。アライナーはこの点も反映して設計しておりますが、使用しても動きにくい場合や予想回数が増える場合もあります。
ご予約や内容の変更につきましては、通院中の歯科医院に直接ご連絡をお願い致します。急ぎの場合は、お電話での連絡をお勧めします。
ホワイトニング剤について
ホワイトニング剤の使い方と注意点
- 歯を磨き、表面の汚れを落としましょう。
※歯の表面が汚れていると、ホワイトニングジェルが浸透しなくなってしまいます。 - アライナーの内面部分に、ホワイトニングジェルを適量入れます。量の目安は、米粒半分程度が標準です。
※多すぎるとアライナーからはみ出し、歯肉に付着するため気を付けましょう。 - 歯ぐきや粘膜にジェルが付着しないように、鏡を見ながらアライナーを装着します。 歯以外にジェルが付いてしまった場合、痛みや白濁の原因となることがありますので、すぐに拭き取ります。
- 所定の装着時間が経過したら、手や衣類にジェルがつかないように気をつけながらアライナーを外します。
- 歯の表面にジェルが残るので、歯ブラシでかき落とすようにジェルを落とします。歯ブラシには特に何も付けず、歯磨き粉なども使用せず、表面を清掃してください。
- アライナーにもジェルが残りやすいため、水を流しながら、歯ブラシでジェルをかき出します。丁寧にジェルを落としてから再度装着しましょう。
【大事なポイント】
ジェルが歯以外につかないように
ジェルが皮膚や衣類・歯ぐきに付着すると、白くただれたり痛みの原因となることが あります。なるべく歯以外には付着しないよう注意して使用して頂き、万が一付いてしまっ た場合は直ちに水で洗い流してください。
直後は色の濃いものを食べないように
ホワイトニング後は歯が乾燥し、着色物質を吸収しやすくなっています。直後には色の濃 い食べ物や喫煙を避けていただくと、白さがしっかり定着します。